今宵逢う人みな美しき

綺麗なモブになりたいジャニオタの独り言

GroovyなサウンドにTranceしたい夜ー嵐「抱擁」解読エントリー

 

やあやあこんにちは!(軽快なステップを踏みながら)

「Sugar」に続き「Green Light」もたくさん読んで頂けたみたいで。ありがとうございます!

突然ですが、オールナイトイベントに行くことはあるものの、所謂「クラブ」というものにわたしは行ったことがありません。しかしながら「抱擁」を聴いていると、何だか自分まで軽快なステップで、お洒落な音楽と流れるビートに身体と鼓動を任せてしまえるような気がしてくるから不思議ですよね

 

 

さて、そんな感じで踊っているわたしは放っておいて

ヨイショ!(CV.ジェシー)

 

 

先日ツイッターにて「次に読みたい読み解きエントリは?」という項目にて「unknown / 抱擁 / 愛のCollection / その他」の選択肢でアンケートを取らせていただきました。

するとま〜〜あ「抱擁」の強いこと!!

アンケート開始すぐから「unknown」と「抱擁」ので回答は完全に真っ二つ。何となく予想はついていましたが、「抱擁」の圧倒的人気に驚きです。

ご協力頂いた皆様、ありがとうございました!

 

と言うわけで今回は「untitled」収録曲の中から「抱擁」を選んでみました。まぁいずれ「unknown」はやります 言うだけタダ!!!!

 

さて。今回の「抱擁」を書くにあたって、この歌の中には二人の男女が登場するという前提をここに書き記しておきたいと思います。今回は完全にフィクション(前回の「Green Light」を私小説的と評したので、それと比較して)だなぁという感じですね。

それでは!始めましょう。
 

 

テケッゲースシェケッヘーアジャーッゴーインゴイーンオーーンイェーーーーーオォーーウゥーーーイェーイェーーー(踊りながら消えていくオタク)

 

 

 

抱擁

 

歌:嵐

作詞:ORI・Rap詞:櫻井翔

作曲:Victor Sagfors・Peter Boyes・Caroline Gustavsson

 

 

Take a guess Shake your head?

I'm just goin' goin' on, yeah

Take a guess Shake your head?

楽しんでYou & me, yeah

 

曲頭、歌詞には書いてありませんが潤くんが「Come on, come on」と歌ってますね。ここは普通にわたしたちが考える「カモーン!」の意でとっていいのかな〜と思いました。今宵のお相手となる彼女への誘いの言葉ですかね。

おいでよ、ねえついてきて、でしょうか。

 

「Take a guess」ですが、「guess」は "推測する" という意味があります。直訳すると "推測(することを)しろ" ですね。

単語の並びを見るだけでもざっくりとした意味は伝わりますが、自然に翻訳するなら「当ててみて」という言葉が相応しいかなと思います。余談ですが、 "当てずっぽう" と訳すこともあるそうです。

多分ここは彼女に対して「当ててみてよ」と声をかけているのでしょう。でも何を当てて欲しいのかは明確にされていないのでわかりませんね。年齢でしょうか、素性でしょうか、それとも恋人の存在の有無でしょうか。

しかしそれに対して「Shake your head?」とあります。「your」が入っているので、ここは彼女のとった行動ですね。僕の "何か" を当ててみて、と言った僕に対して首を横に振った彼女の様子が描かれています。

 

ここのニュアンスを掴むのにほんと〜〜〜〜〜〜に時間がかかってしまったのですが、「当ててみて」と彼女に声をかけていることから、僕は彼女に興味関心を持ってほしい訳ですよね。で、それに対して彼女は首を振った。つまり興味関心を持ってほしい僕に対する拒絶行為になりますよね。

ということはですよ、興味を持ってほしい僕 VS 貴方には興味ないのよわたし(※ここで働いているのはギリ残ったほんの少しの理性)(※ほとんど負けてる) の図式が出来上がります。

するとこの「Shake your head?」の部分は、単に「(君は)首を横に振るの?」という直訳ではなく「僕に興味持ってくれないの?」「こんな僕じゃだめなの?」といった意訳をすることが出来…るのではないでしょうか!!(ここほんとに自信ないです…でも多分こんな感じかなと思う…。)

 

ところでここすごい弱気風の言葉に訳してますけど、実際わたしの脳内でこの台詞を吐く男は「この女絶対落としてやるよ。余裕」といった感じの、策略巡らし系遣り手イケメンなので!!!!

策略巡らし系イケメンだからわざと弱々しく下手に出て彼女が戸惑ったところにズカズカ攻撃しかけてあれよあれよと自分のモノにしちゃう系の遣り手系男子だから!!!!!!!異論は認めない!!!!!!!!!!!

嘘ごめん認める!!!!!!!!!!わたしがそういう男好きなだけなの!!!!!!!!

 

 

「I'm just goin' goin' on, yeah」の「goin'」は「going」のことですね。

分解していくと、「I'm just」は "わたしは今ちょうど" 、「goin' on」は "始まっている"  "起こっている"  "〜に近付いている" など、何かが進行中であることを示します。ここで「goin'」が二つ重なっているのは、強調の意があるかと思います。「Sugar」や「Green Light」にもそういう部分がありました。

つまりここを直訳すると「僕は今始まってるところ」になります。何が始まってるのかを補完しながら意訳すると「君への恋が始まってるよ」が適切かなぁと思います。彼女に対する好奇心や好意といった類の気持ちが積もる様子が「goin'」の重ね使いに表れているのかな、と。

 

また出てくる「Take a guess Shake your head?」は、最初の訳し方と同じでいいと思います。まだ出会ったばかりであろう彼女の気持ちをこっちに向かせようと、何度か呼びかけているのでしょう。

「楽しんでYou & me, yeah」のところは分かりやすいですね。君も僕もこの夜を楽しもうよ、といった誘い文句になっています。ハァ〜〜漂うチャラ感〜〜好き〜〜〜〜(大の字)

 

 

勝手にZip your lip グラス持って

まだ入り口のUnknown love

 

ZIP!(大きめのポージング)

で、お馴染みのZIP!ではなく。ここでの「zip」は "閉める" という行為を指します。「Zip your lip」は "口にチャックをする" つまり "静かにする" という言葉になります。「Zip your lip」だけで使うと「静かにして!」や「黙って!」になりますが、ここで注目したいのはその前につく「勝手に」という単語です。

「勝手に」誰かを「Zip your lip」する、ということは、ええつまりそういうことです

 

 

 

キッス!キッス!キッス!キッス!キッス!キッス!キッス!

からの入籍!入籍!は、しないけども。

 

ま〜〜あそういうことですよね。勝手に黙らせるってことは、キスして彼女の唇を塞ぐしかないですよね。

 

夜のクラブへと足を踏み入れた僕たちは、お酒の入ったグラスを手に取ってフロアへゆっくり降りていった。僕の後ろを歩く彼女が何か騒ぎ立てた訳ではないけれど、「でも」「やっぱり」といった類の言葉を小さな声で発する彼女を黙らせるために、僕は彼女に承諾を求めることなくキスをした。まだこの気持ちが本当の恋か愛か、それともただの欲望なのかも分からないというのに。

……という感じでしょうか。最後は勢いで「Unknown love」まで訳しました。

 

 

君とHide & seek 見つめないで

矛盾に“Wonderful”このまま

 

君としているのは「Hide & seek」。これは "かくれんぼ" のことです。これをお読みの皆様も小さな頃にかくれんぼはしたことがあるかと思います。鬼に見つからないように、必死で自分の体や鬼の様子を伺うために出した頭を隠したことでしょう。しかしながら2人きりでかくれんぼをしているこの時、本来目が合ってはならない2人の視線は時に絡み合い、時に意図的に外され、時にまた絡み合う。

つまりここで描かれているのは、かくれんぼにおける「矛盾」を「このまま」続けていたいという僕の本心です。互いの気持ちの駆け引きの様子をかくれんぼとしているのだと思いますが、本来見つめ合ってはならない状況でも、僕は君を見つめることをやめられないしやめたくない。このステキな矛盾だって、このままがいいよ、ということなのでしょうね。

 

 

目で追うファインダー Oh

ミディアムナンバー Uhh

匂わすAmbience

 

「ファインダー」という言葉に聞き覚えはあると思います。カメラを使って写真を撮る時に覗く小窓のことで、親指と人差し指を伸ばして長方形を作り、誰かをそのフレームの中に収めて遊んだりしたこと、ありませんか?ダンスの振り付けなんかでも取り入れられたりするポーズだから、想像しやすいかなと。

その「ファインダー」を僕は「目で追う」ので、実際に僕の前にカメラや小窓があったりする訳ではなく、自分の目自体をカメラとして捉えて彼女の姿を追っている訳です。表現が新感覚派だなぁ(文学オタクのぼやき)

 

「ミディアム」は "中間"  "標準" 、ここでの「ナンバー」は数字などの意味ではなく "音楽における曲目" という意味かと思います。そのあとに出てくる「Ambience」が "雰囲気"  "環境" となるので、クラブで流れるには当たり障りのない(標準的な)曲が、それっぽいいい雰囲気を醸し出しているなぁという僕の感想ですね。クラブにおける「らしい空気」に酔い始めている心境が描かれています。

 

 

痺(しび)れるオーダー このフロア Bright

目が眩むほどBounce

 

僕が思わず痺れちゃうほどの「オーダー」とは、一体何なのでしょう。

ここで注目したいのは、僕はフロアのある場所を「この」と表現しています。さっきこのクラブに足を踏み入れた僕が、いつのまにかダンスフロアまで降りてきたということがここから分かりますね。

「Bright」、 "輝いている" フロアで「目が眩むほど」に「Bounce」する、つまり "跳ね返る" ライティングの中、「痺れるオーダー」で更に目眩がする様子でしょうか。

ここで考えられる「オーダー」と言えば、恐らく彼女からのお誘いや指名のことです。

一緒に踊らない?という彼女からの痺れる誘いと、目が眩むほどに目映い光との両方で、僕の心も飛び上がって(Bounce)しまいそうだよ、という心理描写が情景描写に重ねられているのだと思います。

 

個人的に思うのは、ここの短い三フレーズの効果が凄すぎるなーという点です。メロディーの軽さと言葉数の少なさが「目が眩むほどBounce」の音階の広がり方・開放感と相まって、物語の中に存在するやや曖昧な危うさを含んだ空気感と、お酒や音楽のある異空間における精神的開放感を一気に描き出しているなと思うんですよ。このパートがあるだけで、その空間に居ないわたしたちですらも仄暗い中で光り輝く空間の中に放り込まれてしまうんですね。

サビ前に配置することを考えてみれば、こんなに適したフレーズはないな!!素晴らしい!!Amazing!という感じです。最オブ高〜〜〜〜!!!!!

 

 

Take a guess 出逢って

齧(かじ)ってくTricky time Yeah

 

「Take a guess」についてはもう大丈夫ですよね?以下登場しても、特に状況変化に関係がなさそうな場合は特筆しませんのでご了承ください。

彼女と出会った今宵、少しずつ齧っているのは「Tricky time」です。「Tricky」は "ずるい"  "手際を要する"  "扱いにくい"  "油断ならない" といった意味があるので、彼女と出逢ってからのこの時間に油断と焦りは禁物といったニュアンスで捉えるところかなという感じです。

勝手にキスしたりわりと強気で攻めてきているのかと思えば、駆け引きには意外に慎重なんだなぁという印象がありますね。

 

 

探るような 瞳を脱がす

Shake your head?

 

はいエッチ!!逮捕します!!!!

 

彼女の瞳の奥に僕のことを探るように警戒している気配を察知した僕は「それを脱がしてみてもいい?」と言うわけですね。そしてその後の「Shake your head?」です。僕の問いかけに対して「だめよ」と答えた彼女の様子を描写しているのはわかるのですが、こここそ「だめなの?」という問いかけで意訳するのが相応しいところだと思いますね!!!!脱がしちゃだめなの!!!嫌なの?!?そうなの?!?!?!!

ほんとは嫌じゃないくせに〜〜〜〜このこの〜〜〜〜〜〜〜〜

 

まぁキスされて平手打ち食らわせてないことを考えてみれば、彼女が満更でもないのは何となくわかりますもんね。ここの「Shake your head」は完全に嫌よ嫌よも好きの内ですもんね。女の「嫌」は「いいよ」の意!!!

でもこれは好きな男限定でしか通じないってことをこの世の中に生きとし生けるものそう森羅万象の全ては理解しておいてくれよな!!!!!!!!!!!

間違っても状況関係なく女全員に通じると思うなよ!あと好きな男でもマジの「嫌」もあるから気を付けろよ!!みんなハニーとセクシーハッピーライフをな!!!!!(?????)

 

 

選んで 謎めく雰囲気が Yeah

空間に走る So kickin' Ah don't stop

アンダーグラウンドな このSpecial night

最高な触れ合い

 

「選んで」は、さっきの問いに対する追い討ちの一言でしょうね。一度嫌と断った彼女に対して「ほんとに?」「それでいいの?」「後悔するよ…」と言う悪魔の囁きにしか聞こえません もう脱がせてくれ

僕はとっくに彼女を好きになってしまっていますが、まだ全てを見せてくれない、どこかミステリアスな魅力のある彼女を「謎めく雰囲気が」と形容し、「kickin'」が「空間に走る」と言っています。「kickin'」は「kicking」のことで、そのままの音で "蹴る" という意味を連想しがちですが、 "快活な"  "活動的な" という意味もあります。また、「kick」はスラングだと "刺激的なこと"  "強い刺激" 等を指します。流れを汲んで考えると、後者の意味で取る方がより自然な流れですね。「空間に走る」という表現を受けて考えれば、 "強い刺激" の方が自然ですもんね。

そしてその "強い刺激" を「don't stop」、これは分かりやすいですね、 "止めないで" と言っています。

本当にそれでいい?もう一回考えてみてよ。そうやって今もまだ全てを見せてはくれない君に、どんどん夢中になっていくこの刺激的な時間をどうか止めないで。

 

個人的にとても慣れ親しんだ「アンダーグラウンド」というワードですが、改めて意味を調べてみると "非公式"  "非合法" という意味があります。ここでは "非公式" "非合法" という言葉の意味を引き継ぎ、あまり表に出せない夜といったニュアンスで捉えたいところです。そりゃ清く正しいお付き合いをしている男女が少しだけ羽目を外して夜遊びしているわけじゃないですからね。ONLです。ワン!ナイト!ラヴ!

「Special night」は特にと言った捻りはなしに "特別な夜" でよいかと。

つまり、秘密裏で非合法の特別な夜だね。そんな宵に君と触れ合っているこの瞬間が最高さと僕は言っています。

 

 

踊って 繋いで 今Goin' goin' on Yeah

2人の夜へ One kiss 連れ Come & dive

 

先ほども少し出てきましたが、「Goin' goin' on」は "始まってるね" や "キてるね" という言葉で意訳します。僕自身の気分の高揚を表現している部分です。

さっき一回キスしてる(はずだ)から、ここの「One kiss」は「One more kiss」的な感覚でいいのかな〜なんて思います。ギブミーワンモアキス………ウッ 頭がッッッ

 

「Come & dive」ですが、「Come and」で "こっちへ来て" という意味になり、残された「dive」は "飛び込み"  "急降下" という意味で訳すことができます。つまり、こっちへ落ちてきてよという僕から彼女への呼びかけの言葉になりますね。

手を繋いで、触れ合って、踊って、嗚呼もうとっくにキちゃってるよ…ねえもう一回キスしよう、二人の夜へ恋へ、どんどん落ちていこうか?

って感じですかね!早く落ちろ!!!!!フォーリンラヴ!!!!!!

 

 

かなりFace to face 待ってないで

それじゃこちらから My love

 

「かなりFace to face」の「Face to face」とは "直面して"  "面と向かって" という言葉です。「かなり」という協調の言葉がついていることを考えると、面と向かい合った顔の距離がとても近いことを指すのかな、と。その距離感で「待ってないで」というのはもう分かりますよね。キス待ちですね。

恐らく彼女の承諾の意を託したキスを僕は待っていたのでしょうけど、なかなかしてくれない彼女に痺れを切らした僕は「それじゃこちらから」と動いてしまいます。そしてこの後に付く「My love」ですが、これは僕の愛や僕の恋と訳すのではなく、男性から女性に対して使われる「恋人」を意味する言葉です。お前、的な呼びかけの意味ですね。お前って言ったら殺すけど

 

 

肩を引き寄せてDancing

君はBeautiful    浴びるライト

 

ここはわりとそのままです。

さっきまた触れ合った彼女の肩を強引に引き寄せて踊っている様子と、輝くフロアでライトを浴びながら踊っている彼女の姿を見て「嗚呼君はなんて美しいんだ」と感嘆する僕の気持ちを表しています。

 

 

切り取るアンサー Oh

漂う One chance Uhh

次へのSequence

 

僕が彼女に問いかけたり囁いた言葉への応答の中から、特にイイカンジの言葉を選んで抜き出して彼女の本心を探ろうと画策する僕の様子が「切り取るアンサー」と「漂うOne chance」に詰まっていますね。そうそう、ワンチャンといえば二宮くんのお気に入りワードですね。ワンチャンあるでぇ!って言葉、まじ一瞬だったけどハマってたよね。大学生かよと思いつつ「ハァ?可愛いな」って言ってました とてもどうでもいい

 

「次へのSequence」の「Sequence」は "順序" という意味になりますから、ワンチャン狙ってる僕は彼女の返答をうまいこと解釈して、次のステップへの順序を踏んで前に進んでいこうとしているわけです。

 

 

こんなにスタンダード 自由奔放Clap

GroovyなサウンドにTrance

 

ここ、「自由奔放Clap」を先に訳すべきかなぁと思います。フロアで踊る人たちが各々自由なタイミングで手を叩いて盛り上がっている様子は実に「スタンダード」である、つまり「普通のことだ」と言いたいわけですね。自由奔放に音と光に体と心を任せていることへの全肯定です。

僕自身がそうやって自由奔放に行動することへの肯定であり、彼女への「大丈夫だよ、自由奔放になって」というプッシュにも取れます。

 

「Groovy」は "かっこいい"  "ノってる" 、「サウンド」は "音" 、「Trance」は "夢現"  "夢中"  "恍惚"  "失神状態" です。

つまり、ノってる音楽に僕ら夢中さと、半ば恍惚状態でぼやいているんですね。ここのメロディーラインや言葉選びにも一番の解説で語った音楽的開放感がもたらすトランス状態に近い快感があって、もう最高です。聴いてるわたしたちもトランス状態ですよ。

 

 

Take a guess 照らして

楽しんでGlamorous night Yeah

 

「Glamorous night」の「Glamorous」は "魅力に満ちた" や "色っぽく艶やかな様子" などの意味があります。華やかで艶っぽい夜と訳すのが適切でしょう。その前についている「照らして」は、フロアで跳ね返る光に対しての言葉かと思います。彼女のことも僕のことも照らして、なのかなと。

(ここがストレートに日本語で「あててみて」なら、予想を立てる方の「あててみて」と、光を照射する方の「あててみて」が掛かっていたりして、言葉遊びとして面白いのになーなんて思ったりもしちゃいました。まぁ英語なのでそれはないかな)

日常生活の中ではなかなかお目にかからない魅惑的で艶やかなこの夜を楽しもうよ、という僕の言葉のようでもあります。

 

 

指に絡んだ 迷い払って

上がって 下がって 適度に薄暗い Yeah

鼓動(ビート)に抱かれ One kiss

連れ Come & dive

 

彼女の中に潜む「迷い」が「絡ん」でいるのは「指」とされていますが、これは「迷いが指に絡む」という擬人化であることと、(対象物の限定は特になく)ものを振り払う仕草の際に使われるのが「指」であることが言えるところかな、という感じです。歌詞自体に関しては分かりやすいので、深く読み解くところではない気がします。

「適度に薄暗い」のはクラブのフロアの様子で、流れる音楽に身を任せている心地よさが描かれています。「ビート」とルビの振られた「鼓動」ですが、クラブ内に響く音楽のビートと、僕が腕の中に抱いた彼女の視点(=聞こえてくる鼓動は僕のもの)からの描写であると考えられます。

光と闇の交錯する心地よい薄暗さの中で、僕も君もビートに身体を任せて踊ろう。ねえもう迷いなんか捨てちゃってさ。こっちへ落ちておいでですかね

 

 

ヘッドライトたちが急いてる

冷静な顔でキミ憂いて

baby 胸のうちからnaked

take care    ただの経験

 

はい来たサクラップ!!!!イエーーイ!!!

大好きサクラップ!!!!イエーーイ!!!イエーーーーイ!!!!

 

 

 

 「ヘッドライト」と書かれているということは、確実にこの二人は前方を向いて進もうとしている訳ですよね。まず止まって引き返すつもりはないのだろうと思います。

でも「冷静な顔でキミ」は「憂いて」いる。ほんとにいいのかな、このまま進んでしまって(=この夜をこの人と共に過ごしてしまって)いいのかしら、と今夜の行方を憂う様子です。

「naked」は "裸の"  "剥き出しの" という意味です。で、この単語の前に付いているのが「胸の内から」ですから、胸の内側から裸になってよという意味かなと思います。もう少しキザな台詞っぽくしたいなーという感じもありますけど。

 

この次の「take care」と「経験」がね!ちゃんと韻を踏んでてね!ハァ好き!!

テイクケアー(e・i・u・e・a)とケイケン(e・i・e・×)なので、歌詞だけ見ると「エッ?韻?」ってなるんですけど、音源を聴いてみるとここは「take care」とはっきり英語で発音するのではなく「テイケー」と聞こえるような発音になってます。

そうすると、テイケー(e・i・e・×)とケイケン(e・i・e・×)(※共に最後の文字は母音のカウント無し)になるので、耳でこの音を聴いた時に心地よい韻を感じるんですよね。

 

だがしかし歌詞を分解しても最高なんすよ…ここ…

「take care」は "気を付けて"  "用心して" という彼女への言葉です。でもそれを補足するようにその後に述べられるのは「ただの経験」、つまり僕はその先を知ってるよ、経験上ね、といういやらしい男の言葉です

サイコー。抱いてくれ

 

今夜これからどうなっちゃうか心配?大丈夫だよ、だから君の心も身体もこのまま脱がせていいかな。でも気を付けてね、病み付きになっちゃうかも…僕の経験上、ね

 

 

 

は〜〜〜〜〜〜〜しょおくんたら、エッチ………もう…………

 

 

薄闇でわずかに動いてる あなたの黒い瞳

闇の中で光り動いてる あなたの強い瞳

 

 「薄闇」というニュアンスの言葉は先程からちょこちょこ出てきていますが、どの時も使われているのはクラブにいる時です。真っ暗な空間の中を走り回る光のおかげで、ダンスフロアは真っ暗ではなく薄暗い空間でした。つまり、「薄闇でわずかに動いている」のは、ダンスフロアにいた時の彼女、もしくはダンスフロアにいた時の彼女の心境を指しているのだと思います。

比べて、明確に「闇」と表記されるのはここが初めてな上に、この先にも出てくることはありません。さてはてこの「闇」とはどこのことなのでしょう。薄闇ではない場所………クラブのダンスフロアではなく、暗く、彼女の「強い瞳」が見える場所。

もうこの先を詳しく書く必要はないでしょうか。彼女はdiveすることを選んだのだろうと思います。その証拠が「強い瞳」の一言に表れていると思いますね。

 

 

Come & dive Ah, bounce & dive

上げてくペースShake your heart

気持ちのベースShake your heart

解(ほど)けるフェースShake your heart

One kiss, your heart  One kiss, your love

 

「Come & dive」は "こっちへ落ちてきてよ" という意味で先程から述べていますが、ここではこの後に「bounce & dive」が付きます。「bounce」は "跳ね返る" と最初の方で訳しましたが、ここはただころころと落ちてくるのではなく、跳ねるように勢いよくこっちへ落ちてきてよと言った内容の呼びかけに近いものかなと思います。彼女に対して僕と恋に落ちようよと迫っているところですね。最後の一押し!!

 

「Shake your heart」ですが、分解すると「Shake」は "揺らす" 、「your heart」は "あなたの気持ち" ですね。要は心揺さぶるという意味です。

 

「上げてくペース」は、彼女に言い寄る僕の言葉や行動。

「気持ちのベース」は、彼女の心の基盤にある「この人と恋に落ちていいのかしら」という、ある種生真面目な遊び心のない部分。

「解けるフェース」は次第に僕に気を許して柔らかくなる彼女の顔つき。

この3フレーズを追いかけていくだけでも、彼女と僕の関係性が時間を追って変化していく様子が走馬灯のように窺えます。

「One kiss, your heart」は君の心(心臓?胸元?)にキスするよ、「One kiss, your love」君との恋にも口づけするよ、という雰囲気でいいのかなと思います。ましゅ。

 

 

Take a guess 出逢って
齧ってくTricky time Yeah
探るような 瞳を脱がす
Shake your head? 選んで
謎めく雰囲気が Yeah
空間に走る So kickin' Ah don't stop
アンダーグラウンドな このSpecial night
最高な触れ合い
踊って 繋いで 今Goin' goin' on Yeah
2人の夜へ
One kiss, your heart One kiss, your love
One kiss 連れ Come & dive

 

ここはサビの繰り返しですね。先述部分の歌詞に変更がないので、訳は省略します。

 

 

で!ここまでで!歌詞の読み解きはおしまいです。

よく読んで下さいました。お疲れ様でした。

 

ここからはざっくりと歌詞のまとめに入りますけども。

この一曲の中で描かれるのは、僕に警戒心剥き出しでいたはずの彼女が、僕のやや強引な行動とクラブの心地よいナンバーやトランス状態に巻かれる内にどんどんその気になってきて、最後は僕の思惑通り恋に落ちてしまう。この人と今夜どうなってしまってもいいかもしれない、という危険な恋の匂いにも心惹かれる女性の様子が垣間見える雰囲気がありますね。

も身体も彼に「抱擁」された女性の一晩の心の動きを、心地よいクラブの雰囲気を併せて表現したナンバーだな、と思いました。

 

 

ハァ……しかしですね、とても頭を使ったエントリになりました。個人的感想ですけど。「Sugar」とか「TWO TO TANGO」の方がはるかに読み解きやすかったです。

英語の読み解きをちゃんとしてみないと歌詞の世界観を全て知ることが出来ない時点で英語の出来ないわたしはマジ詰み状態なんですが、最近はこれも少し楽しくなってきたし、いい勉強にもなるな〜なんて 思ってみたり

 

と言うわけで、これからも多分定期的にやります。何故ならわたしが楽しいからです。

そんな感じでこれからもお付き合いいただけたら嬉しいです。コメントもリツイートもいいねもスターも、どれも本当に嬉しいです。ありがとうございます〜!!

 

 

 

 

以下はおまけの独り言です。歌詞とはあんまし関係ないです。

 

「抱擁」は音の面もほんとにいいんですよ。みんな知ってると思うけど。

ずーっとベースの音が底を這うようにいて、それがEDMの様なリズムをとりやすい音になってるんです。でもバキバキの電子音ではないので、踊り狂う!というよりは、肩や膝でリズムをとって音楽を気軽に楽しめる雰囲気なんですよね。

加えて、サビ付近〜サビでかなりハイトーンのシンセの音が入ってくるんですけど、それがまた心地よい不安定さがあって最高なんです

ここのシンセがもっと安定している音だったとしたら、この「抱擁」で描かれる彼女の心持ちにも似た不安定さの表現は成し得なかったと思います。

 

そんな深読みもできてしまう(?)メロディーですが、まぁ単純に??嵐のオタクは???この手の音楽好きだよね〜〜〜〜!!!!!

と、思いました。心地よいサウンドとはまさにこの事。

 

 

ハァ 「untitled」聴こ〜〜!

皆様にとってこのエントリが「untitled」を更に楽しむアイテムにしてもらえたら嬉しく思います。

 

それでは!またお会いしましょう〜

 

 

かすみ(@mist_storm_1723)