今宵逢う人みな美しき

綺麗なモブになりたいジャニオタの独り言

KAT-TUN復活コンサート「UNION」にお邪魔したお話

 

union

 

1【不可算名詞】
(二つ以上のものを一つに)結合(すること), 合体; 団結 《★【類語】 union は諸種の要素や個々には独立したものから成り立っていて,基本的な利害や目的などが一致して統一がとれていること; unity は共通の目的のために一つの組織に結合されて調和や協調が保たれていること》

(研究社 『新英和中辞典』より)

 


3本の矢


読み方:さんぼんのや
別表記:三本の矢

毛利元就が三人の子に伝えたとされる、結束の重要性を説いた逸話。「三矢の教え」「三本の矢の教え」とも言う。曰く、矢は1本では簡単に折れるが、3本束ねると折ろうとしても簡単には折れない。同じように一族も結束して強靭に生きよと説く教訓。(『実用日本語表現辞典』より)

 

 

KAT-TUNのコンサートに行きました。その話をします。

初参戦にして復活コンのオーラスという、矢どころか刀が飛んで来てもおかしくない話です。ここまで読んで「クソが!!」って思った方はすぐにこの画面を閉じて下さい。わたしは話を続けますよ。

 

 

強烈な彼ら6人のデビューを今でもよく覚えています。明らかに他のジャニーズグループとは違う空気感とデビュー曲を携えて画面に映る黒と赤だらけのKAT-TUN。ジャニーズにおけるラップのパイオニアは我が軍櫻井翔であることは言うまでもありませんが、彼らのデビュー曲で披露されたラップや舌打ちはあまりにも強烈で、印象強くて、否が応でもテレビ画面に釘付けになりました。

当時ジャニーズが好きではなかったわたしが、唯一好きだと思ったグループ。それがKAT-TUNでした。以来細々とお茶の間ファンを続けて来て、気が付いたら彼らは6人から3人になっていました。そして「充電期間」という実質グループとしての活動停止状態に入り早2年。

わたしがずるずるお茶の間ファンを続けることなんと12年。やっとというか、まさかというか、コンサートに入る運びとなりました。

そんな感じのファンの書く感想です。ずっと追いかけて来た方達とは感覚が違います。それでも書きたいので書きます。だって楽しくて素敵なコンサートだったから。

 

 

開演10分前。ちょこちょこと動き回る海賊の服を着たジュニア達と、灯台のライトを思わせる照明が会場を照らし始めたのを見て「やられた」と思いました。噂には聞いていたアナウンスのお姉さんの言葉も勿論ですが、世界観の作り込みが凄い。

ジュニアたちが何をしているのかを見てみると、出航の合図の如く旗を振る子、甲板を掃除する子、海図を確認する子…ああ、この船はもうすぐ出発するんだ。わたしたちは乗船客なのか、彼らの航海を見守る、さながら航海の女神イシスか、…なんてのは、言い過ぎかもしれませんね。

さて野蛮な海賊がわたしたちを乗せてくれるのでしょうか。そんな野暮なことを考えながら、出航に向けて心の準備をしました。

 

雷鳴と激しい雨音と共にメンバー紹介の映像が流れ始め、10ksの映像が続けて流れてきたのを見て、雷鳴と雨音の演出に納得しました。ただかっこいいからというわけではなく、充電期間前までのことの暗喩なのかなぁとぼんやり。

船出の前の悪天候。これからの船旅は大丈夫なのだろうか、どうなっていくのだろうと思っていると一曲目が始まって更に納得。わたしはMステでしか見てませんが、「君のユメ ぼくのユメ」という曲がどういう位置付けの曲なのかを思えば一曲目も納得です。短くも長い2年という空白が止めてしまったKAT-TUNとハイフンとの時間を再び動かす為には、この曲以外には考えられないなと。10ksとUNIONとの時間を見事に繋いだんだとKAT-TUN初心者ながらに感じました。三色の扉も然り。

印象的だったのは、曲中でバックがオレンジ色に光りだすところです。晴れた!って、単純にそう思いました。雷鳴と雨音は去り、暗い夜は過ぎ去った。あたたかな朝日と光が彼らの後ろから差して、まるで「いってらっしゃい」と言わんばかりに航海の始まりを祝うかのよう。

 

その後はま〜〜あ噂通りの花火と炎の連続で、「うわぁ〜!わたしKAT-TUNのコンサートに来たんだ!」って実感しました。2階席だったので、少し遅れてやってくる火薬の匂いと煙臭さに笑みが溢れましたね。レーザーや照明の演出も全体的に赤くて「KAT-TUNだ!」って思いました。

あとアップテンポでみんなが知ってるナンバーと、少しファン向けの曲が交互に続いたのもオープニングとしてすごく入りやすいなー!って。個人的には「SIX SENSES」を死ぬほど楽しみにしてたので、手拍子参加出来てすごく楽しかったですし、会場が温まり始めたあのタイミングでシクセンをやると更にテンション上がりますね!アホみたいに楽しくて!もう!最高じゃん!!ってこの辺りで思ってました。

あと亀梨くんの挨拶で「伝説を作る」って言葉があって、ハッとしましたね。そうだ、KAT-TUNってそういうグループだって。分かりやすく一般受けしやすく「売れたい」って言うグループじゃなくて、自分たちの個性で戦っていくグループ。じゃなかったらこれだけの世界観の作り込みなんて出来ないんだって、ここで改めて心に刻みました。

 

VTRで3人それぞれの2年間を振り返る演出は、いいなあって素直に思いました。

冒頭で10ksとUNIONの間にあった空白を「僕のユメ きみのユメ」が繋いだと書きましたが、その間の2年間もきちんと意味があったものだったのであろうし、それを前向きに振り返られるということは、その2年間は3人にとっても収穫だったんだと思いました。し、コンサートを最後まで見た今も同じことを感じてます。

映像の後に中丸くんだけがステージの上に現れてピンスポが当たり、用意されたミニチュアのステージを使ってKAT-TUNのコンサートっぽいことをやってたじゃないですか。レーザーとスモークの演出したり、羽降らしたり、自分のうちわで風起こしてお掃除したり。あれを見てて「あ〜〜わたしの好きな中丸くんいる〜〜!」と思いました。わたしが中丸くんを推し始めたのは、何を隠そうシューイチに出ている中丸くんを毎週見ていたからです。マジっすかのコーナーがもう、好きで好きで。全体的にゆるいのに、たまに彼の負けん気とか根性とかが出てて、好きだなぁって。

ずっと続けているお仕事ではあるけど、2年の間でまた彼にとって何か変化をもたらした仕事だったのかなとか考えたりもしました。この辺は深読みしすぎならスルーしてください。

 

「HEARTBREAK CLUB」から一気に雰囲気が変わって、「KISS KISS KISS」があんなにショーアップされた雰囲気に合うなんて!とびっくりしました。ドラマのイメージが強かったのですが、あの手のクラブショー的な演出されちゃうと…も〜〜だめですね〜〜好きしかないです

わたしはこの二曲の演出が完全に "夜にお酒を飲みながら楽しむショー" だと思ってしまったので、楽しくて仕方なかったです。まぁ時間経過的なところから言えば、真昼間なんですけどね。しかし普段からやや怪しげな夜遊びイベントに顔を出したりするので、バーレスクでも始まっちゃうんじゃないか?とドキドキしました。

その後しっとり聴かせる系の曲をやったのも "お酒を飲みながら楽しむショー" って感じでよかったです。

あの時間は、暴風の後に穏やかな朝日が昇ってやっと出航して、船上でショーを楽しむ時間と演出になっていたんだなと思います。楽しい船旅のお供って感じ。

 

MCに関しては、まさかあんなに自由奔放なMCをするグループだとは思いませんでした!!中丸くんが不憫になるくらいボケが散乱していて、それでもひとつひとつしっかり拾ってさばいてまた拾ってさばいて拾ってさばいて、たまに自分も入る。そんな3人のMCは笑いっぱなしでした。

 

起き抜け一発目で犬のうんこ踏む上田くんは明日からいいことがあるといいね!運がついたね!あとうんこのあとにカレーの話はやめてください!小学生じゃないんだから!

亀ちゃんはお顔が綺麗すぎてびっくり!トークが全然入ってこないお顔の綺麗さよ!でもあなたの「KAT-TUNのファンって(中略)バカだよね」の一言はわたし死ぬまで忘れないよ!「おバカちゃん♡」もね!

中丸くんの冷静なボケさばき職人ぶりを見て「あっわたしの好きな中丸くん〜」ってなったよ!「同時に二ヶ所でボケないで」って冷静に両方を一刀両断するあなたのツッコミ最高に好きです!!

でもあんまり亀ちゃんと上田くんはボケかましすぎないようにね!中丸くんが不憫だ!好き!楽しい!それから上田竜也は「ムカついたから」で暴力を振るわないでください!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「SMILE」で日が暮れて、「4U」で星が煌めいて。楽しかった航海の最中のわたしたちはあっという間に夜の帳の中へ。

時間経過が分かりやすく演出に組み込まれているのはすごく楽しかったですね。航海が進んでいるのだということが実感できるし。

 

そしてMCの伏線を回収するかのようなカトゥネット高丸のコーナー!笑

あれも中丸くんの一人舞台の成果なのかな?ちょこちょこ回ってきていたレポの印象があったので、そう思って見てました。

 

高丸社長で散々笑わせられたのに、その後ステージに戻ってきた中丸くんのパフォーマンスはあまりにもかっこよすぎてグッときました。闇に包まれた船の上に現れし侵略者や幽霊といった、やや不可解で畏怖の対象にもなり得るキャラクターを演じることで、「4U」で誘った美しい夜の風景が、一気に怪しげな夜へと変わったな、と。もうこれから何が起きるかわからないし、何が起きても受け入れる以外わたしたちに術はないなと思わせられるというか、そんな気持ちにさせられました。この後のソロ3連発に向けての雰囲気作りとしては、いい導入演出だったな〜と思います。

しかしその後の「Love yourself〜君が嫌いな君が好き〜」は、温度差ありすぎて反則だなぁ〜〜!!!!!(大の字)

わたしこの曲すっごく好きで!もうとても楽しみにしていて!画面に映る亀梨くんの歌ってるお顔が最高に色っぽくて、思わず「ハァン…」って言っちゃいましたね。怪しげすぎる。妖艶。

 

その後のソロパフォーマンスコーナー、すごく面白かったし楽しかったです。

亀梨くんのパフォーマンスは、多分去年のソロコンがあったからこそ成し得たもの…なんですよね?どこかで写真を拝見した覚えがあって。

バックについていたプロのパフォーマーの方は勿論圧倒的美!って感じだし、下で動き回る怪しげな黒い衣装の子はジュニアだったのかな?お顔の確認ができなかったけど、人数と衣装から言って宇宙six?とにかく、バック含めて赤と黒で構成された舞台上で舞う亀梨くんの力強さと儚さと生命の鼓動に、胸も手も震えました。

ただドームのステージでやるには少し地味な印象もあって。でもそれって今回は大した問題じゃないと思うんですよね。このUNIONで、沢山のハイフンの前であのパフォーマンスをやることに大きな意味があるんだろうなと思いました。

 

上田くんのソロについてはですね

もうね

好きしかないんですよね!!!!!なんならこのソロがあったから彼に現場落ちしたと言っても過言ではない!!!!!UNIONの愛コマ出上田担ですって名乗りたいくらいには好きです!!!!!!!!!

 

バイクに乗る〜みたいなことは知ってたのですが、まさかサングラスかけて大型二輪転がして出てきたと思った直後に銃ブッ放してソロが始まるなんて聞いてないじゃん?!?!

その後も歌いながら大型二輪バイクを走らせ、サビの「逃げないで」を皮切りにバイクチェイス始めたかと思えば相手はウィリーしちゃうし…気が付いたら上田竜也はバイクでアリーナ走り回ってるし…でも愛コマは進んでるし、最後バイクチェイスに勝って相手は火の中(という演出)だし、サングラス外して「Swich on!」決められたら………いや…もう……ドーム内の女全員抱いたでしょあれは…………

少なくともわたしは抱かれた、、、、、、、、、、ハァ、、、、、、、最高でした

 

それから中丸くんのソロでレーザーが出てきたとき、「オッ!」ってなりましたね。Sexy ZoneのSTAGEでもレーザー演出は見てましたし、最近ジャニーズのコンサートでも定番化しつつある演出なのかな?って印象です。

でも中丸くんのソロコーナーの何が凄いって、完全にレーザーをモノにしてるんですよね。レーザーと合わせようという焦りや緊張が1ミリも見えなくて、完全にレーザーより中丸雄一が優位に立っていた。それがすごく印象的でした。

レーザー演出自体も進化してて、東京ドームに中丸くんが一人で立っててもな〜〜んにも物足りなさを感じない!それってとても凄いことだと思います。レーザーをモノにした中丸くんだからこそ、って感じ。

 

「In fact」と「RESCUE」はソロコーナーで誘われた深い夜のイメージがまだ強くて、いつ夜明けは来るんだろう?って思ってました。

で、多分「RESCUE」の後半だったと思うんですけど、それまで真っ暗闇に赤い光が走りまくる演出だったのに、ぼやっとオレンジの光が射してきて、その瞬間に「夜が明けてきた!」って思ったんですよね。

更にその後の「BIRTH」で「完全な夜明けだ」って思ったのもすごく印象的で。歌詞も考慮した上で曲目がよく練られてるなと思いました。

全体的に鉄板のシングルや定番曲が多いのに、船旅の時間経過にぴったり寄り添うセットリストには唸ります。この辺はまたあとで。

 

そして新曲のパフォーマンスです。改めて聞くとすごい胸をえぐられる歌詞で、気がついたら泣きながら見てました。サビがねぇ…もうねぇ…。ドラマは見てなかったのですが、ドラマに寄り添う内容でもあり、KAT-TUN復活の為の曲でもある歌詞なんだろうとぼんやりと考えてました。

その後続く「Sweet Birthday」がまた…、単体で聞くとそれはそれはSweetなラブソングなんだと思うんですが、この流れでここに持って来られると、そのSweetなBirthdayはきっと "充電期間を終えた新生KAT-TUNの誕生祝い" で、それを前向きにファンと本人たちがお祝いしている歌にしか聞こえなくて。これって考えすぎですか?エモセンサー敏感になりすぎですか?外部の人間だからこそそう感じてしまって、勝手にKAT-TUNと復活を待ち望んでたハイフンさんたちに「よかったね、よかったね、幸せになってね」って気持ちになり、めそめそ泣いてしまいました。

でもわたしにはそう見えちゃったんです。この歌を楽しそうにニコニコ歌う3人を見て、ステージ上を前方向に向かって歩く3人を見て、すごく前向きな時間なんだなって。復活までの苦労とか後ろめたい気持ちとか寂しさとか、そういうのなーんにも感じさせなくて。すごく前向きな印象がこの曲で強く強くわたしの中に根付いてしまったんですよ。

 

そして挨拶。よかったですね。上田くんの「10周年は、ね…、だから、次の15周年はただただ楽しいものにしたいんで(ニュアンス)」を聞いて、一気に泣きました。あれはハイフンじゃなくても泣く。

アンコール前の映像でエンドロールが流れて、「Special thanks to -」が三本の矢を束ねる中央部分になってロゴがスクリーンに映し出された時にも泣いちゃいましたね。折れない為の三本の矢を束ねるのはハイフンなんだってことを見せつけられた瞬間、心のダムが決壊しました。

 

そのあとのアンコールは、すごくジャニーズらしいステージでシンプルに楽しかったです!グループ名をコールできる歌っていいなぁ〜!楽しい!って思いましたね〜〜

 

ダブルアンコで「ハルカナ約束」、トリプルアンコで「Will Be All Right」。アンコールの回を重ねるごとにコールが大きくなっていく会場内の様子を見て、声出さずにはいられない!!無理!!わたしもKAT-TUNを呼びたい!!コールしたい!!って思って、結果めちゃめちゃ全力で手を叩いて声出しました(笑)楽しかった〜〜

あと悔しいことに、わたしの不勉強のせいで「Will Be All Right」の激エモがその場で共有出来なかったのが悔いですね、、、今これを書きながら調べて震え上がりました。

歌詞を見ながらグッときてたことはきてたのですが、こ、これは〜……だめだ…クソエモのや〜つ…………仲間と繋いだ楔………………

 

 

充電を終えて、次の目的地へ向かう船旅というテーマは非常に分かりやすく、また、曲選びも構成がしっかり練られてる感じがよかったです。ステージの上…いや、船上で流れる時間に沿った言葉やエッセンスが散りばめられた曲を的確に並べつつ、メジャーな曲も定番曲も盛り込んでいたので「復活コンサート」に相応しい華やかさもありました。正直、初心者にもめちゃくちゃ優しいコンサートだなってわたしは思いました。

あと何より、この復活や充電期間の2年間を振り返るスタンスがすごく前向きなのが良かった!悲しさとか寂しさとかを強調することもなく、お涙頂戴する訳でもない。すごくすごく前向きでした。肩肘張らない前向きさがとても心地良かったです。

 

 

そして帰路の途中で、今までのコンサートに入ったこともない、ただテレビの向こうにいたKAT-TUNを応援していただけのわたしに疑問すら湧きました。なんで今までもっとしっかり応援して来なかった?と。

単純に、好きなものをみすみす逃していたもの惜しさに悔しくなりましたね。唯一デビュー時から「好きだな」という感情を以ってして見ていたというのにー!もっとちゃんと見ておけー!ばかー!

 

てか元ギャ現ジャニオタのわたしがKAT-TUN嫌いな訳なくないですか??っていうね!今回もうっかり気を抜いたらペンラではなく頭を振りそうになった瞬間があったよ!

 

は〜〜!!めちゃめちゃ楽しかったよKAT-TUN!!こんなクソ初心者だったけど、UNION入らせてくれてありがとうございました!!!ありがとう!!!!!明日の上田竜也に幸あれ!!!

 

 

 

かすみ(@mist_storm_1723)