今宵逢う人みな美しき

綺麗なモブになりたいジャニオタの独り言

ユメミゴコチ ーSexy Zone「Unreality」読み解きエントリー

 

「XYZ=repainting」が発売されてから早二ヶ月が過ぎようとしています

皆さん聴いてますか

 

 

おれはとても聴いている!!!!!!!

死ぬほど聴いてます!!!!寝ても覚めてもrepainting!!!!ひたすら塗り足してます!!!!!!!!最高(拳を天に向かって突き上げながら)

 

 

正直な話、今までのアルバムには作品"群"的魅力は感じていたものの、作品的魅力を感じてなかったので、XYZは本当に楽しいです。やっぱりアルバムは一枚通して聴いてこそなんですよ。コンセプトがきっちりしていて、それに沿って1つの作品として展開されていくのがアルバムの醍醐味であって。

聴き手に「シャッフルで聴きたくない」「飛ばしたくない」という感情を抱かせたら、作り手の勝利だと思うんですよね

 

Sexy Zoneのアルバムのイントロダクションはウェルセクが一番好きだったんですけど、単体で良すぎたせいかその後ふわっと離れてしまう感覚があって、普通にイントロダクションだけ聴くとかしてたんですよね。そのまま通してではなく、イントロダクションだけ。

でもXYZはイントロダクションの存在が「アルバム始まるぜ!」という宣言であると共に先導員であり、共犯者というか。もう楽しいんですよね。repaintingする為にペンキをつけた筆を握らされたような感覚で、このまま離してもらえねぇな!って気持ちになります。

アルバムの掴みとしては最高の仕上がりだなって思いますね。洒落てて今っぽくて。導入部分として軽く聞き流すつもりが聞き流せない。

 

 

なぜかイントロダクションでこんなに語ってしまいましたが!それはアルバム感想エントリでも書けよって話ですよね!ヨイショ!

まあそんなグッドバイブスアルバム「XYZ=repainting」についてお喋りしているということは!

今回の本題は こちら!

 

 

「Unreality」読み解きしちゃおうぜ!

 

 

 

です!

 

全体的に英語が多いので歌詞をひとつひとつ確認したいな〜と思ったのと、「Just freak you right now」の「freak」でハテナ?となり調べたことがキッカケでした。

まぁ正直この曲はシンプルに音を楽しむ方が正しいのかな〜って気はしてます。「O.N.E〜Our New Era〜」は、それこそ歌詞を読み解いて考察して、そこからがむちゃくちゃ楽しい…!って感じでしたが、こちらはむしろ逆方向からのアプローチというか。ディスコチューンとして楽しむ方が曲本来の楽しみ方かなって気がします。

まぁ音楽の楽しみ方に正解はないけどね!歌詞から楽しんでもいいし、音から楽しんでもいいし。むしろどちらかの単体だっていいし、両方を一気に楽しんだっていい。そんなことを念頭に置きながら今回のは読んでほしいですね〜!音楽は自由だ〜!!

では!よろしくお願いします!!!

 

 

Unreality

 

歌:Sexy Zone
作詞:Komei Kobayashi
作曲:Fredrik“Figge”Bostrom・Pontus Soderqvist

 

Unreality...

 

早速出てきました!タイトルにもなっています、「Unreality」。

「Unreality」を分解すると否定を表す「un」と、現実などを意味する「reality」に分けられますね。つまり "非現実"  "架空"  "空想" などの意味になります。

勿論正式な訳だと上記にある通りなんですが、この先出てくる「Unreality」をどう訳すのが一番いいかなと迷い、dreamとはまた違う意味での「ユメ」がしっくりくるかなぁという感じです。表記としては「ユメ」なんだけど、眠ってる間にみるアレでもなく、輝かしい将来のアレでもなく、現実性がなく非現実や架空といった語句の意味と近しい感覚の "夢見心地" からの「ユメ」。そう捉えてもらえれば概ね相違ないかなと思います。

まぁでもこれ、あくまでそういう感覚でという程度の話なので、この先もその時々で訳し方が変わると思います。その辺は臨機応変に読んでもらえると助かります。

 

 

So c'mon baby

楽しめるチャンスなら 今すぐに Take it

Cuz you want it

 

以前嵐の「Sugar」のエントリを書いた時に「『C'mon』ですが、これは元々の「(こっちに)来て」が色々な形に派生して "勘弁してくれよ" や "頼むから" "早くして" などなど、かなり幅広い使い方をされています。」と書きました。これほんとに意味が沢山あって、まぁ今回の「c'mon」は "こっち来なよ" の「c'mon」で良さげな感じするなーと思いつつ、また調べてみました。

結論から言うと、 "こっち来なよ" でいいかなと思います。後ろの「baby」は細かく訳しても訳さなくても、という感じです。自分が気に入った可愛い子への呼びかけなので、その雰囲気を感じ取ってもらえれば。

 

「Take it」は "信じる"  "理解する"  "受託する" です。

その後の「Cuz you want it」は、まず少し分解しちゃいましょう。「Cuz」はbecauseの略で "〜という事実のために"  "〜の結果として" と、少しお堅い表現の訳だとこんな感じになります。以下の「you want it」は "君はそれ(=it)を欲しがる" と訳せます。ここに先程分解した「Cuz」をくっつけて訳してみると、 "君がそれを欲しがった結果として" という感じになります。わかりにくいですね。

というわけでいつもの意訳です!「Cuz(=because)」の "〜だから" というニュアンスを残しつつ、君がそれを欲しがるからとか、君がそれを欲しがるならねって感じでしょうか。

おいでよ、一緒は楽しいことしよう、君だってしたいんでしょ?という、楽しい夢のような時間を仄めかす誘い文句です。

 

 

Just make it crazy, Uh

色褪せた日常さえ この場所で Change it

It's true

 

えー、「Just make it crazy」ですが…、………メイク、イット、クレイジー…?……メ〜イックイッ〜〜クレ〜イ〜ジ〜〜〜〜(♪忘れられない花)

 

おおっと、すいません。自担のパートのことを思い出したらつい。忘花を歌ってしまいました。

 

「Just make it crazy」の後につく「Uh」は勿論ハミングなので訳しません。で、「Just make it crazy」を翻訳する際「Just / make it crazy」と分けて訳そうと思います。

わたしが考えた区切り方で訳すと「make it crazy」は "それは(誰々を)クレイジーにさせます" 、転じて "(それは誰々を)夢中にさせる" と訳すことができます。

そしてここの「Just」は、おそらく副詞になるので、後半の「make it crazy」を修飾します。調べてみると沢山の意味や用法が出て来ますが、今回は特筆して訳す必要性がない強調の意味かなと思います。予想、期待との一致を強調する使い方があるので、この1つ前の部分で訳した「Cuz you want it」= "君がそれ(楽しいこと)を欲しがるなら" を受けて、 "君が欲しがってるものは、君をきっと夢中にさせるよ" といった意図で解釈していいかなと思います。そしてさっきから出てくる "楽しいこと" はつまりUnrealityで、先程わたしが述べたユメになるわけです。

 

「Change it」は "それを変えて"  "それを取り換えて" になります。ここでの「it」は、この前にある「色褪せた日常」を指すので、「色褪せた日常さえ この場所で Change it」は、色褪せたつまらない日常もこのユメの中で変えちゃおうよと君に呼びかけています。

そしてそれを「It's true」つまり "正解である" 、正しいことだよと肯定する僕の言葉が続きます。

 

 

So baby, Ride it, C'mon, Ride it

湧き上がる Unreality

Baby, Shake it, Just shake it

このまま行こう

 

しつこいようですが、「baby」は "君" とか "愛しい子" という愛情からくる呼びかけなので、ニュアンスでその存在を感じ取ってもらいたいところです。その後に続く「Ride it」は "それに乗って"  "それに跨って" と訳せますが、ここでの "それ" は、さっき出したユメとはまた違う感じがします。わたしが思うに、なのですが、ここでの "それ" は、この楽曲「Unreality」のようなダンスミュージックなどの音楽を指す言葉なのかなと思います。

その音楽に体を任せることによって「湧き上がる Unreality」。非日常感。

その後に重ねて続く「Shake it」は、俗語で "踊ろう" という意味になるので、その前の「baby」と合わせてねえ踊ろうよという誘い文句になります。ここでの「Just」は "ただ" だと思われるので、今流れてる音楽に乗って踊ってユメを見よう、ユメに溺れよう、さあ君も、という感じでしょうか。

 

 

まだ熱を増してく All night

夜が更けるほど So high

You gotta turn it up

You gotta turn it up

C'mon 1,2,3,4,5

 

そんな風に踊る夜は「まだ熱を増してく」というんですね。それも「All night」、 "一晩中" 熱を増していって、それは「夜が更けるほど」に「So high」と言うわけです。ここの「So high」の「So」は副詞で、 "とても"  "非常に" という強調の言葉になり、「high」は "興奮する" や俗語の "酔った" という意味になります。俗語の名詞としてですが、薬物やアルコールから得る至福という言葉で使用されることもあるそうです。この曲中の解釈だと薬物といったアングラなアレではないとは思いますが、俗語的な名詞の意味を読むことにより、ここでの「high」の捉え方がより感覚的に分かりやすくなるかなと思って記してみました。

ちなみに、強調を表現する「So」ですが、類語で「Very」を連想することは容易かなと思います。しかし「Very」は客観的な感覚で捉えた "とても" であり、「So」は主観的な感覚の上にある "とても" であることを、おまけで述べておきます。そう捉えてみると、僕から君への呼びかけになる言葉がよりエゴっぽい主観性を帯び、こう…なんていうんですか………興奮しません…???(突然の語彙力迷子)

 

「gotta」ですが、 "〜しなければいけない" という意味を持ち、その前についているのは「You」なので、ここは君は〜しなきゃいけないという風に訳すことができますね。

で、「turn it up」は "音楽のボリュームを上げる" や "盛り上げていこう" といった意味を持ち、この前に並んでいる言葉によってその時々で訳し方やニュアンスが変化する言葉です。今回は "盛り上げる"  "盛り上がる" という雰囲気で捉えたいかなというところ。

つまり、君は盛り上がらなきゃいけない、となります。前の部分と繋げてもう少し自然な形にするなら、一晩中ユメみたいな感覚は増していくし、夜が更ければ更けるほど興奮しちゃうよ、さあ君も楽しんで、君はこのユメを楽しまなくっちゃいけないんだから、という感じかなと思います。

 

この次につく数字のカウント部分の歌詞ですが、躊躇う君がスタートを切る決心をする為に、誘導というか助長というか、ほら来いよという誘いの言葉を更に強調する演出のような役割でついている感じがしますね。

人間誰しも焦るじゃないですか、数字が増えるにしても減るにしても、カウントとられると。やらなきゃ、って気持ちになる。そういう焦りも感じさせるような、煽りのような効果も感じます。

 

 

So baby I...

その心揺れるまで

この音に身を任せ

Up & Down, Go round & round

Just do it now, It's unreality

So everybody

 

「So baby I...」は、さっきからくだくだ書いてる品詞としての説明がまた出て来てしまうのですが、ここの「So」は間投詞的に用いられているものだと思うので、そう…だからさ…くらいの感じで訳すのがいいかなと思います。敢えて「I」を訳さずに書いてしまいましたが、そうだな、ねえ…僕はさ…という、何か言いかけたような、語りかけるような曖昧な言葉のニュアンスが漂ってる部分かなと思うのですね。なので言葉の選び方も完全にフィーリングで、曖昧さが際立つそう…だからさ…という訳し方をしてみました。

 

「Up & Down, Go round & round」の部分は、「Up & Down,  / Go round & round」で分けます。それぞれ & で繋がれた前後で考えていきますね。

「Up & Down」は "上下に" や "隅から隅まで" といった訳し方をします。そして「Go round & round」は "回転して"  "くるくる回って" という意味になります。この訳はとくに意訳せず、このままの意味で捉えておいてください。

次に、この単語の前に出てきた「その心揺れるまで この音に身を任せ」の部分を繋げたいと思います。先程「わたしが思うに、なのですが、ここでの "それ" は、この楽曲『Unreality』のようなダンスミュージックなどの音楽を指す言葉」と書きました。まぁそれに関して予想的中したかなという感じではありますね。さっきも "(それに)乗って" という流れの中でしたし。

さて前半で訳した「Up & Down, Go round & round」ですが、どちらも "上下に"  "くるくる回って" といった、体を動かす様子を描写したものでした。この文脈で考えてみると、目の前にいる君に向かってダンスすることを促している言葉のように捉えることが出来ます。

つまり、まだ決心のつかない君の心が揺れて墜ちてしまうまで、とりあえずはまぁ今聞こえてくる心地いい音楽に身を任せて踊ろうよ、と言っていることになりますね。
 

今回調べて初めて知ったのですが、「Just do it now」は有名な某スポーツメーカーの社訓?的な言葉として使われているんですね。nowはつかなかったかな?ここは曖昧にしておきますが。

その「Just do it now」ですが、「Just do it」で "行動あるのみ" や "やってみろ" 、 "早くしろ" といった意味になるそうです。早くしなよ(=早く心決めて堕ちちゃえよ)、そうユメみたいでしょ、ねえほら見て、みんなも…

勢いでその後の部分も意訳しちゃいましたが、恐らく2人がいる場所はクラブなどのダンスフロアでしょうから、他にもたくさん人がいるはずです。で、他の人たちはみんなとっくに音に身体を任せて踊っていて、あとは君だけなんだから早くやってみなよ彼女を急かす僕の言葉なのではないかなと思います。

 

 

So baby you...

呼吸するのも忘れそう Yeah

建前も要らないね

Don't you stop, Right to the top

Let's make it hot, It's unreality

So everybody

 

また出てきましたね!この曖昧な語尾の「So baby you...」という言葉!

さっきは「So baby I...」を "そうだな、ねえ…僕はさ…" と訳し、最終的には "そう…だからさ…" と、かなりボカした表現を採用しました。では今回はどうしましょう。

歌詞ですが、先程「I」だった部分が「you」になっています。今回も曖昧な感覚表現は残しつつ、さっきとは少しニュアンスを変えたいですね。訳すならねぇ、だから君もさ…ほら…という感じでしょうか。どちらにしても、先ほどの「So baby I...」も「So baby you...」も、明確に何がどうということを言葉にはしていないものの、僕が君を促す様子で捉えていいかなと思います。

 

このあとの日本語部分は最後のまとめのところで繋がるとして、先にまた英詞部分を訳しますね。

「Don't you stop」はよく聞く言葉ですね。そのまま "止めるな" という命令形になりますが、ここでの対象は音楽もしくは踊ることではないかと推測します。

そして「Right to the top」ですが、ここでの「Right」は "正しい" や "正当な" の意味で、「Right to」で "〜する正当な資格(がある)" という熟語になります。「the top」はそのまま "頂点"  "頂上"  "てっぺん" になるので、直訳だと頂上にいく正当な資格がある、になります。これだとあまりピンときませんね。

そこで次の部分の「Let's make it hot」です。

「make it hot」は熟語で "いたたまれなくする" という意味になります。いたたまれないというのは "平静な気持ちを保てず、その場にじっとしていられない様子" を指します。これに「Let's」が付くということは、彼女がいたたまれない状態になることを推奨している僕の様子が読み取れます。じっとしてる状態をやめようよ、つまりじっとしてらんないっしょ?半ば誘導的に声を掛ける雰囲気かなと思います。

そうすると、この前の部分の「Right to the top」の、頂上にいく正当な資格があるという直訳を文脈に沿った意訳にしてみることができます。(気持ちの上で)頂点に立つべき、もっとくだけた言い方をすると、ハイになろうよくらいまでいってもいいかなと思いました。それくらいまでイっちゃわないとダメだよ、みたいな。

 

そんなユメ心地はあまりにも心地良く、気持ち良くて、人間が生きている限り無意識の内にするはずの呼吸すら忘れてしまいそうなくらい快感だね。このユメを楽しむためには、余計な言い訳も自分を弁護する建前も、何もかも要らない。全部捨てて身体と感覚だけで楽しんじゃってよ。

ああもう踊るのを止めないで、もっとハイになって頂上までイっちゃおうよ、ほらじっとなんかしてらんないでしょ、ユメ心地さ。このフロアで踊るみんなみたいに…

…といった感じでしょうか。楽しそうですね、僕は(他人事)

 

 

Just freak you right now, now, now...

Let me freak you right now, now, now...

 

ここで出てくる「freak」の意味ですが、名詞の場合 "異常"  "気まぐれ"  "変人" というものの他に "薬物常習者" という、何とも平和ではないワードも存在します。動詞だと "興奮する"  "怯える" 、そしてまた "麻薬を常用する" の意味もあります。

まぁ麻薬に関する記述は、より感覚的に理解してもらうために併記しただけなのであまり深く捉えずに。そういう雰囲気かぁ〜くらいに捉えてくださいね。

そして「Just」ですが、ここは副詞の用法なので特に訳したりはしません。以下の「freak you right now」をより強く表現していることになり、音楽に乗って踊って気分が高まってきた彼女の姿を肯定している僕の言葉になりますね。「right」はさっきもちょろっと書いたように、肯定を意味する言葉です。ここでもその使い方でいいかと思います。

 

その次の「Let me freak you right now」ですが、「Let me」は "私に〜させて" や "私が(貴方に代わって)〜してあげよう" という訳し方をします。つまり、僕が君に代わって君自身を興奮させてあげようといった文になります。もう少し自然な形にすると、僕が君をおかしくさせて(=興奮させて、気持ちよくして)あげる、とかですかね。

両方とも最後に「now, now...」と "今" を強調する単語がついているので、今すぐにといったような意味の言葉が重なっている感じかなと。何かを躊躇う彼女を急かしているんでしょうか。

 

 

So c'mon baby

意味のないルールなら 今すぐに Break it

Cuz you got it

 

「So c'mon baby」はまた呼びかけの言葉になりますね。こっちへおいでです。

「Break」は "壊す"  "故障させる" で、この時の「it」は前にある「意味のないルール」を指しています。「意味のないルール」が意味するところとしては、この歌の中に出てくる彼女が普段の生活の中で規範としているものや、所謂一般常識的なものかなと思います。その「意味のないルール」が彼女の理性のストッパーとして立派に仕事をしてしまっているので、そんなもの壊しちゃえよ、って感じですね。

その後の「you got it」は "(相手が持ちかけてきた依頼に対して)承諾する" という意味で使われます。余談ですが、「I got it」だと "理解する" という意味になるんだそうです。ニュアンスとしては近いものだけど、確かに違いますね。

前にある「Break it」が命令形になるので、それに対しての承諾として「you got it」が用いられている場面ではないかと思います。理性なんてブチ壊しちゃえよ、オッケー?みたいな。意訳するとそういう雰囲気かなって感じです。

 

 

Just get you faded

震えてるスピーカーから 流れ出す Playlist

It's true

 

ハイ出たジャスト!Just!

ここは "丁度" とか "たった今" とかの意味だったりするのかなあと。何度も何度も出てくる間に実際違う意味で使われているし、ややこしいですね。日本語の方がややこしいと思われるかもしれないけど、わたしにとっては英語の方が厄介ですね〜ア〜ヤダヤダ(文句)

 

さて気を取り直して。「faded」は "色褪せる"  "薄れる"  "衰える"  "萎れる" などの意味があります。直訳すると君を色褪せさせるや、あなたをちょっと萎れさせてくださいなどの訳し方になります。なんかピンとこないですね。そもそも君に対しての呼びかけで「色褪せさせる」とか「ちょっと萎れさせてください」って、何を?どう?って感じですよね。

で、この「色褪せさせる」や「萎れさせる」がどこにかかるのか色々考えてみたのですが、音楽に乗って盛り上がっていく彼女に対して「色褪せて」というのは何ともおかしいし、音楽と空気に陶酔していく空間に対しての「萎びて」も変。となると、ここで捨てるべき理性的な過去の彼女の姿に対して「色褪せさせる」「萎れさせる」がかかる方がより自然ではないかなと思いました。

そしてスピーカーから曲(曲目=「Playlist」)が流れ出してる今こそが真実(ほんとう)だよ、と僕は彼女に言葉を掛けていますね。

 

 

So just keep dancing, Keep dancing

とめどない Unreality

Baby, bounce it Just bounce it

限界まで行こう

 

まず「So just keep dancing, Keep dancing」の中を「So / just / keep dancing, / Keep dancing」で分けます。

「So」は "ただ" 、「just」はしつこいようですが強調の意(今回は "とにかく" という表現が適当かな)、で、「keep dancing」は "踊り続けて" になります。もう一度繰り返される「Keep dancing」は、踊ることを強調する言葉として重ねて使われてます。

 

「Baby, bounce it Just bounce it」もやや似たような構造になってますね。「bounce it」を強調する一文になってるのが分かるかと思います。

で、じゃあどう訳すかって話なんですけども。

ここでの「bounce」について調べてみてのまとめとしては

  1. シンプルに "飛び跳ねる" の意
  2. スラングにある "去る、サボる" → "行く行こう" の意

のどちらかかなぁというところです。

 

1だと、気持ちいい音楽の流れる空間で理性も常識も忘れて踊る彼女の様子を更に加速させるような意味合いで "飛び跳ねる" というニュアンスになります。変に深読みしたり調べたりせずとも、この流れでの「bounce it」をシンプルに "飛び跳ねる" で翻訳してもなんの間違いもないと思います。

しかし調べる内に2が出てきてしまったので、これは併記せねばと思いまして、ここにひとつ認めることに致しました。

2の場合だと、「bounce」がスラングとして "去る"  "サボる" という意味を持ちます。で、それが転じて "行こうぜ" といった言葉にもなるようです。このパートの後に「限界まで行こう」という歌詞があるので、それを考慮するとここの「bounce」を "行こう" というニュアンスで捉えても決して間違いではないのかな?と思ってしまいました。

そしてここで使われる「it」が何を指すのかというと、恐らくそれは彼女の肉体や身体、頭ではないかと思います。(その)君の身体揺らして、みたいな。

 

ざっくりまとめると、

何にも考えないでただ踊り続けてよ、ほらもっと。踊ってる内に気持ちよくなってきちゃうでしょ、止まんないでしょ?もっと跳ねて、ほら可愛い君…もっとイっちゃおうよ、限界までさ

…みたいな感じかな!なんかエッチな感じになっちゃいましたね!てへ!

 

 

空に触れるまで Hands up

また気取ってないで Just stand up

You gotta turn it up

You gotta turn it up

C'mon 1,2,3,4,5

 

「Hands up」は "手を上げろ" 、「Just stand up」は "立ち上がれ(少し強めの語調)" なので、空に触れそうなくらい手ェ上げて、ほら気取って大人しく座ったりしないで立ち上がりなよという僕の言葉になりますね。

「You gotta turn it up」は最初の方でも訳しましたが、君は盛り上がらなきゃいけないんだよ盛り上がっていこうよといった意味のワードです。そのあとのカウントダウンについても先述の通りですね。

 

 

So baby I...

この夜が終わるまで

君の声を聴かせて

Up & Down, Go round & round

Just do it now, It's unreality

So everybody

 

ここの「So baby I...」についても、先程述べた通りです。少し言葉尻を濁した雰囲気があるので、そう…だからさ…という感じで捉えましょう。それ以外のところも殆どそうですね。少し上へスクロールすると、全く同じパートが出てきますので、その辺もちらっと振り返りつつ読んでもらえたら。と思います。

ところでこの夜が終わるまで君の声を聞かせてってどういうこと?セッ◯クス真っ最中なの?燃えて燃えてしょうがないの?一晩中シようよみたいな?えっこの曲もセック◯スをダンスに喩えるパターン?(※わざとらしい成人済みオタク)

 

 

So baby you...

理性のタガも壊れそう Yeah

言い訳も要らないね

Don't you stop, Right to the top

Let's make it hot, It's unreality

So everybody

 

ここもすぐ上の部分と同じで、一番にほぼ同じパートがありますので、英詞に関する細かい歌詞解説は省きます。

歌詞では「タガ」と表記されていますが、そもそも慣用句に箍(たが)が外れるという言葉があります。意味としては "外側から締め付けて形を維持しているものがなくなり、それまでの秩序が失われること。緊張を解いて羽目を外すこと。もともと「箍」は桶の枠組みを固定していた輪を指す語" というもので、類語表現としては「制御不能」や「暴走」「暴発」などが挙げられます。

そして歌詞では「外れる」ではなく「壊れそう」とありますね。普通なら「理性のタガも外れそう」とするのが正しい使い方ですが、ここで「外れる」ではなく「壊れる」といった表現を選択したことにより、理性が崩壊していくスピードや勢い、暴発の威力の凄さなどがより強く感じられるなぁと思いました。

君のことを見つめる僕の理性なんかは今にも木っ端微塵、粉骨砕身の勢いでヤバイけど、下らない言い訳も今は要らないよね。止めたりなんかしないでよ、ああユメの中で気持ちよくなっちゃいそう………だからこの歌はセッ(きゅーーあーるぞーーーん!!)

 

 

すみません。担タレなので自主規制音が鳴っちゃいましたね。反省反省!

 

 

Just freak you right now, now, now...

Let me freak you right now, now, now...

 

ここも先程同じ歌詞が出てきてますので、少しばかり省略させてもらいますね。

さっきは1つめの文を音楽に乗って踊って気分が高まってきた彼女の姿を肯定している僕の言葉と意訳し、2つめの文を僕が君をおかしくさせて(=興奮させて、気持ちよくして)あげると意訳しました。

また文末には「now」をいくつか重ねて使用していますが、ここの意味合いも然程大きな変化はありません。メーターを振り切らない彼女に対して「早く自由に楽しみなよ」といった、急かすような言葉です。枠組みとしての意味は変わりませんが、物語の進行具合を考慮するとやや彼女の姿勢にも変化が出てきたのでは?と思います。頑なに踊ることを拒んで躊躇っていたであろう彼女も、そろそろ「いいかも…」という感じになってきたのではないでしょう

 

ほら、オタクもやるでしょ?このグループいいよーみてみて〜!って、警戒して逃げられないようにライトめに宣伝してたら、その友達が「ちょっと〇〇くん気になるかも…」って言い出した途端囲い込みして一気に沼に引きずり込むでしょ?

そういうことだよ(???)

 

 

Uh...Let's go

 

さて、ここから先は5人それぞれのソロパートなります。似たような言葉選びで音とリズムが重ねられていく、テンポの良いパートですね。

せっかくなので、誰がどこを歌っているかも表記してみました。担当の形式で載せておきますね。

さてここの歌詞の通り、さぁ行ってみましょう!

 

 

C'mon, Give me the beat, C'mon, Give me the beat

You need unreality (Hey!)

 

(担当:菊池風磨)

「Give me the beat」の「beat」は "脈拍"  "拍子"  "打つ音" などの意味があります。「beat」は動詞でもありますが、「the」が付くのでこの場合は名詞ですね。その前は「Give me」なので "僕に〜を与えてくれ" と訳しますから、僕に(音楽の)拍子をくれよになります。ニュアンス的にはもっともっと音楽をかけてとか、ビートを止めないでとか、そういった雰囲気になるかなーとも思います。

「You need unreality」はわりとそのままで、君にはこんな非日常が必要だよでしょうか。

 

 

C'mon You gotta feel, C'mon, You gotta feel

I want unreality (Hey!)

 

(担当:マリウス葉)

「You gotta feel」の「gotta」は "〜しなくてはいけない" という意味です。つまりそのあとの「feel」に「gotta」がかかる訳ですから、直訳すると "感じなければならない" になります。これが転じて、 "予感している"  "根拠はないけど〜な気がする" という言い回しになり、この1文は次の「I want unreality」に掛かっていきます。

「I want」は簡単ですね、 "わたしは〜が欲しい" ですから、僕は非日常が欲しいんだよ僕は刺激が欲しいんだよ、とかですかね。

 

 

C'mon Never stop, C'mon, Never stop

They need unreality (Hey!)

 

(担当:佐藤勝利)

「Never stop」の「Never」は "決して〜ない"  "まだ" という意味になり、その後の「stop」と合わせると "決して止めない" になります。それでもってここの「C'mon」は "お願いだから" という意味を持っていると考える方が自然なので、お願いだからやめないでよという言葉になりますね。

「They」なので、恐らくその空間内に存在する僕と彼女以外の人を指しているのではないかと思います。非日常を欲しているのは僕と君だけじゃないんだ、みんなも欲しいんだよ、といった呼びかけに聞こえます。

 

 

C'mon Make it hot, C'mon, Make it hot

We want unreality (Hey!)

 

(担当:松島聡)

「Make it hot」はさっきも出てきましたね! "いたたまれない状態になる" という感じなので、ここもじっとしてらんないでしょ?という風に意訳した方が分かりやすいですかね。

そして今度は「We」になりました。 "(僕と彼女を含めた)みんな" という人称ですから、ここは先程とはちょっと違う意味でみんなユメの中に行きたいんだよ、と意訳したいところです。

 

C'mon To the top, C'mon, To the top

We got unreality

 

(担当:中島健人)

「To the top」もまた出てきましたね。そしてここも最初についてる「C'mon」込みで訳すと、早くこっちきて頂上まで行っちゃおうよ、って感じかなと思います。

最後はとうとう「We got」になりました。僕らはもうユメの中だよとか、非日常空間に心も体も脳味噌も浸りきった状態の描写かなと思います。これで君もUnreality!(?)

 

 

So baby I...
その心揺れるまで
この音に身を任せ
Up & Down, Go round & round
Just do it now, It's unreality
So everybody
So baby you...
呼吸するのも忘れそう Yeah
建前も要らないね
Don't you stop, Right to the top
Let's make it hot, It's unreality
So everybody
Just freak you right now, now, now...
Let me freak you right now, now, now...
Just freak you right now, now, now...
Let me freak you right now, now, now...
Just freak you right now

 

最後は繰り返しになるので、改めて歌詞解説はつけません。

ここまでで「Unreality」の歌詞解説はおしまいです。長々とありがとうございました。英語の解読はほんと〜に時間がかかって嫌ですね!けっ!

 

サクッとまとめると

最初の内は音楽に身体を任せて何もかも忘れて踊ることに抵抗を感じていた彼女でしたが、僕の説得や実際にそこで流れていたプレイリスト、そして周りの空気感にいい意味で流されていく。酔ったように、或いは中毒者のように恍惚と。次第にその非日常的空間に馴染み、いつしか自ら「Unreality」を欲していることを感じた……

 

って感じかなと思います。

 

このエントリを書き始めるにあたって曲を聴きこんでいる間、なんとなく「頭でっかちにならないで本能に身を任せちゃおうよ、的なものを感じるなー」なんて思ってました。

わりとシンプルなEDMサウンドだったので余計かもしれません。あまり歌詞を深読みせずとも、この曲自体が「歌詞を楽しむもの」より「音を楽しむもの」の空気を纏っていたのは何となく感じてました。多分考えすぎですけど、そういう楽しみ方自体を肯定する歌詞だとすら感じられますね。

 

わたしは「音楽の楽しみ方は自由!」と冒頭部分に書きましたが、まさにその体現のような曲です。中身も含めて。

楽曲においては歌詞も大事だし、選ばれる言葉は常にその時の一級品であるべきだと思ってはいますが、音楽の楽しみ方って一概に定義されるべきではないとも思ってるので、今回は今までのエントリと比べてちょっと違う切り口になったなと(自分では思ってます)。歌詞分析してることに変わりはないんですけどね。

あと相変わらず長くてほんとすいません…。書きたいこと書いてるといつもこうなっちゃいますね。それでも読んでくださる皆様に感謝しかないです。

 

 

さて!そろそろこの文章も〆たいと思います!

 

これを書いている現在わたしはまだコンサートに参戦していないので、5月の横アリでこの曲がどんな風に化けて出てくるのかが楽しみでなりません。

これは妄想なのですが、わたしの中で「Ignition Countdown」もロックダンスチューンとしてかなりグッと来てるので、「Unreality」のあとに「Ignition Countdown」なんか持ってこられたらテンションブチ上がりすぎておかしくなって、手に持ってるうちわ投げ捨てるかもしれないです。もしこのセトリで来られたらアイドルにキャーキャー言ってられないかもしれない!!楽しみすぎる!!

 

早くGWになってくれ〜〜〜!!!

 

 

かすみ(@mist_storm_1723)